ホーム » 田口支部長ブログ » 第48回全日本空手道選手権大会 明日の見所(A・Bブロック)

第48回全日本空手道選手権大会の初日が終了しました。

改定ルールが採用され、初めての無差別全日本大会。

技あり、一本勝ちが多く、逆転勝利もあり、スリリングな試合展開が多く、見ごたえのある初日になりました。

中でも、強豪外国人選手、フランスのアントニオ・トゥセウ選手が城西世田谷東支部の多田選手に上段回し蹴りの技ありを決められ敗退、全日本チャンピオンの経験もあるアレハンドロ・ナバロ選手が城北支部のベイ・ノア選手に敗退。2回戦でトーナメントから消えるという波乱も。

そして、日本のトップである、高橋選手、上田選手、荒田選手、鎌田選手がそれぞれ、技有り、一本勝ちを量産し、絶好調。

強豪外国人選手、アショット・ザリヤン選手、アントン・ガリエフ選手、エルダー・イズマイロフ選手、コンスタンチン・コバレンコ選手、ゴデルジ・カパナーゼ選手が安定した強さで勝ち上がっています。

個人的には城北支部の山川選手の強さが目を引きました。圧倒的なパワーが身につき、攻撃力が半端なかったです。

明日の対戦は以下の通り。

Aブロック

1、高橋佑汰(城北)VSミキータ・ペシェンコ(ウクライナ)

とにかく高橋選手は絶好調。相当強いし、上手い。

1、2回戦はともに合わせて一本で勝利。速いし、攻撃力もあるし、改定ルールにも対応。近い間合い、遠い間合いも自由自在。隙がありません。身体も大きくなり、攻撃力もある。とにかく強いです。

ミキータ選手は荒削りながら攻撃力がある選手。1、2回戦は5-0と圧倒しての勝ち上がり。

高橋選手がどの様に戦うのか楽しみです。

2、中村昌永(兵庫・大阪南)VS多田将太朗(城西世田谷東)

中村選手は初戦、群馬東の小林選手を力強い突きで圧倒。以前の足を止めてのどつき合いではなく、足を使い中間距離を保ち戦っていました。(2回戦は不戦勝)

距離ができた分、更に技に威力が増しています。

対する多田選手は、トゥセウ選手から上段回し蹴りを奪い勝ち上がり、波に乗っています。

中村選手の強打対多田選手の独特のリズムからの上段の対決でもあります。

3、ニキータ・ガラス(ガザフスタン)VS加賀健弘(東京城西)

初戦、城北支部の強豪小林選手から技ありを奪い、2回戦、関西の強豪、徳田選手に延長で勝ち上がったニキータ選手。攻撃力は半端無いです。そして19才と若く、勢いもある伸び盛りの選手です。

一方加賀選手は、初戦、大阪なみはや支部の強豪臼田選手からボディストレートで見事な一本勝ち。

2回戦では、180センチ、90キロと体格差がある、千葉中央支部の古豪原田選手と互角に打ち合い、相手の減点もあり勝ち上がりました。

ニキータ選手は攻撃力はありますが、初戦、小林選手が技ありを奪われた後、得意のクイックを織り交ぜて怒涛の攻撃を仕掛けた時に、ボディの攻撃で動きが止まったり、徳田選手との戦いでも後ろ蹴りをもらい身体が固まったり、ボディが弱いところも。

加賀選手はそのあたりを攻めて行くでしょう。

ニキータ選手の勢いVS加賀選手のボディへの攻撃といった戦いになるかもしれません。

4、上田海斗(名古屋中央)VSアショット・ザリヤン(ロシア)

上田選手は初戦、下突きと上段前蹴りで合わせて一本勝ちを奪い、2回戦も5-0判定勝ちと、好調です。

とにかく上田選手の強力な突き技に要注目です。

対するアショット選手。1、2回戦は動きをセーブしているのか、胴回し蹴りを見切っての下段突きで技ありを奪うものの、圧倒的な攻撃で相手を下した感じではありません。

ある意味、上田選手との戦いで本来の実力が見えてくるでしょう。

体格もほぼ同じ、強打の持ち主同士。激しい打ち合いと、素早い技の応酬になる事でしょう。

また、上田選手の師匠、日本代表監督木山支部長が上田選手にどんな策を授けるのか?そこにも注目です。

Bブロック

5、竹岡拓哉(東京城西)VS石塚悠太郎(鹿児島)

竹岡選手は初戦足掛け下段突きで技ありを奪い勝利。2回戦も本戦で勝利と安定した戦いぶり。

対する石塚選手は、名門鹿児島支部の内弟子として竹師範に鍛えられている選手。

初戦は城北支部の明石選手に本戦5-0判定勝利。2回戦は体格差のある、ロシアのアレクサンダー・ベドシヴィリ選手(194センチ、110キロ)と互角に打ち合い、体重判定で勝ち上がり勢いに乗っています。

この試合も激しい打ち合いになりそうな気がします。

6、与座優貴(茨城県常総)VSエルダー・イズマイロフ(ウクライナ)

2回戦、10キロ以上体格差のある城西世田谷東支部の荒木選手を延長で下した与座選手。足を使い、素早い出入りで相手を翻弄し、時折出す上段の蹴りも驚異です。

対するイズマイロフ選手は、初戦、国分寺の中島選手を後ろ蹴りと上段回し蹴りで合わせて一本を奪いも、世界大会にも出場した村岡選手とはやや苦戦。

与座選手のスピード&インサイドワークに対し、イズマイロフ選手がどの様な戦いを見せるか?

展開の速い、スリリングな戦いになりそうです。

7、アントン・ガリエフ(ロシア)VS中島千博(東京城北)

アントン選手は初戦、上段膝蹴りで一本勝ち、2回戦は好調な小林選手(城西世田谷東)に打ち勝ち、強さを見せています。193センチ、97キロと大きな体格ながら、早く動く事ができる、やっかいな組手をします。

対する中島選手は1、2回戦を安定した強さで打ち勝ち勝ち上がっています。

長身のアントン選手を中島選手がどの様に攻略するか?

8、桑瀬隼弥(東京城西)VS荒田昇毅(千葉県中央)

初戦、足掛け下段突きと上段前蹴りで合わせて一本勝ち。2回戦は体重130キロの星選手と延長まで打ち合い勝ち上がった桑瀬選手。うまさとパワーを兼ね備えたバランスの良い選手です。

一方荒田選手は初戦、兵庫・大阪南支部の軽量級の強豪、亀井選手に3-1の判定で勝利。

この試合が一回戦なのはもったいない感じもしましたが、亀井選手の戦いも素晴らしかったです。

2回戦は荒田選手は上段膝蹴りで一本勝ち。

どつき合いの印象が強い荒田選手ですが、今回は足を使い、戦い方の印象がこれまでと少し違いました。

ただ、1、2回戦と小柄な選手と対戦した荒田選手の本当の調子がわかるのは、87キロの桑瀬選手との戦いでしょう。

荒田選手の前に、130キロの星選手と戦ったのは桑瀬選手にとって良かったかも知れません。

また、荒田選手も、桑瀬選手も足掛けが上手い選手。

そのあたりにも注目です。

 

 

 

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