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里山です。

 

11月23日に、城西世田谷東支部の支部内交流試合が開催されました。

 

世田谷東支部傘下の各道場が競い合う、ある意味、支部として一番盛り上がるイベントであり、また、支部全体が団結する支部内交流試合。

 

その大会に、一指導員として応援や指導などで、今回関わらせてもらいましたが、そこで私なりに見て、感じた事を、少し述べさせてもらえればと思います。

 

 

ご父兄と子供たちの姿勢

 

今回は参加人数が多かったために、午前と午後の2部に分けての試合開催でした。

 

道場全体としては多くの入賞者出せたものの、午前の部は、三軒茶屋道場の子たちは入賞までたどり着ける子が少なく、また、初戦敗退の子も多くいました。

 

試合は対戦相手がいることなので、悪い時もあるのは踏まえつつ、これまでの指導で足りなかった点、今後の指導の方向性、試合を終えた子たちとどのようにコミュニケーションを取ろうか?そんなことを、考えながら、セコンドに入っていました。

 

 

更に、今年は風邪やインフルエンザが流行。

 

聞けば、試合前日に39度の熱があった子や、直前一週間学校を休んでいた子、兄弟がインフルエンザで感染防止のため、本人も長期道場に来られなかった子など、耳にしていないものも含めれば、かなり試合までの道のりは厳しかったと思いました。

 

 

ただ、そんな状況の中で、とても感心したのは、負けた子供たちの態度です。

 

少なくとも私の接した限りにおいては、体調不良等を言い訳にする子が、いなかったこと。

 

また、ご父兄の方も、お子さんの体調について、言い訳やかばう、というトーンのものではなく、「その状況でも試合に出場した子供たちを讃え、誇りに思う」、そんなニュアンスで説明してくれたことに、とても、感銘を受けました。

 

試合に出場する以上、勝利という結果に向かって全力で取り組むべきです。

 

しかし、決して勝利至上主義に陥ってはならず、勝ち負けの中から、成長するために必要な糧を見つけ、その後の課題として、取り組んでいく。

そのためには、結果に対しては、責任転嫁や言い訳はするべきではない。

 

そういったことを、実践されている方が多くいて、非常に清々しさを感じました。

 

 

また、今回、いろいろなご父兄の方々とお話しする機会もあったのですが、今回の試合結果や、こちらの日頃の指導に対しての批判や不満等を受けることもなく、むしろ、とても温かな目で見守っていただいてると感じられたことも、とても勇気づけられました。

 

もちろん、指導者としてやれるだけの事はやってきているという自負や、指導への自信も持ちながら日々、道場生たちとは、接してきています。

 

ただ、その一方、完璧な指導などというものはない以上、至らない点や、物足りない点などもきっとあるはず。

 

それでも、とてもポジティブな姿勢で見ていただいている、信頼されていると感じられたことは、こちらの更なるモチベーションにもつながりましたし、それだけに、より一層襟を正していかなければならないとも感じています。

 

 

また、自分の子供が負けても、ほとんどの方々が帰らずに他の子たちの応援をし、最後まで残ってくれていた。

道場全体で子供たちの成長を見守っている、そんな雰囲気さえ感じました。

 

 

そういった様々な状況に触れ、私の方も色々と学ばせていただいたり、心地よい空間を過ごすことができました。

 

道場のご父兄の皆様方のご協力には、この場を借りて御礼を申し上げたいと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

谷口先生と話して感じた事。

 

今夏、今回21名の最多入賞者を輩出した祖師谷道場の谷口先生と食事をする機会がありました。

 

谷口先輩は、私の20年来の先輩でもあります。

 

祖師谷道場生の藤野さんのお店で、美味しい食事をいただきながら、先輩にこんなことを言われました。

 

「里山な。

俺は祖師谷の責任者だから、もちろん自分の道場の子たちを強くして、支部内交流試合も勝ちに行くよ。

他の道場にも負けるつもりもないよ。

ただな、本音で言えば、三軒茶屋が支部の本部道場なんだから、一番強くなきゃいけないんだよ。

俺は三茶出身だし、田村師範(現湘南支部支部長)をはじめ、多くの全日本チャンピオンを出してきた、「名門 三軒茶屋」を見てきているし知っているから、三軒茶屋は絶対に特別でなければならないんだよ。

分かるか?

三茶が弱くなったりする姿は、とても寂しいし、絶対に強くなければならないんだよ。

頼むぞ」

 

そんな話を、してもらいました。

 

普通の顔をして聞いていましたが、心中では、身の引き締まる思いと、先輩の厚情に胸が熱くなっていました。

 

ご父兄の方や、新しい道場生の方はあまりご存知ないかもしれませんが、30年以上の歴史を持つ三軒茶屋道場からは、田口支部長をはじめ、これまで本当に数多くの全日本チャンピオン、強豪選手を輩出してきています。

それは、少年部も然り。

 

また、今現在、全国に100を超える支部長たちの中にも三軒茶屋道場出身の先輩方が数多くいるという、全国でも稀に見る、屈指の名門道場でもあります。

 

私も現役選手の頃には、15年近く、多くの仲間や先輩たちと共に汗を流し、とても充実した選手生活を送らせてもらいました。

 

その一人として、三軒茶屋道場には強い愛着も誇りも、持っていますし、上記の谷口先輩の意見には、全く同感です。

 

 

そして、それは三軒茶屋だけでなく、世田谷東支部の他の道場の方々も、各々の道場に、同じように色々な理由で、強い愛着や誇りを持っているでしょうし、そうでなければなりません。

 

そういうものが高ければ高くなるほど、道場も成長し、盛り上がり、道場生にも更に良い形での還元につながるはず。

そして、その先に、支部全体の更なる活性化や、極真会館の発展にも寄与でき、同じように道場生へのより良い形での還元にもつながっていくのではないかとも、感じています。

 

 

私は、週に一回の指導でしかありませんが、道場の力に、また田口支部長、長嶺会長、少年部をメインで指導している藤倉さん、また各クラスを担当している先生方の力に、少しでもなればという思いはあります。

 

谷口先輩をはじめとする、三軒茶屋出身の諸先輩方、仲間の方たちが、「相変わらず三軒茶屋は強いな、いいなあ」と言ってもらえるような、名門に恥じないような環境づくりに貢献していければならない。

 

微力ながら、そんなことを、今回の支部内交流試合に参加するにあたって、感じました。

 

 

そして、道場生の方にもそういう名門の道場に所属をしているということで、何かを感じ取ってもらえればとも思っています。

 

 

今後とも、道場及び、支部へのご理解、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

押忍。

 

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