世界大会前日の様子
大会初日。ワールドエリート大会。
大会2日目。
大会3日目。
第12回全世界空手道選手権大会。2019全世界女子空手道選手権大会。2019 ワールドエリート空手道選手権大会。
3日間にわたり開催された大会が無事に終了しました。
女子世界大会に出場した永吉美優選手が見事優勝しました。
本当におめでとうございます!
これまで無差別の女子世界大会で、日本選手が優勝したことは今までありませんでした。
素晴らしい快挙です。
しかも今回は、
前回の無差別チャンピオン、ウリアナ・グレベンシコワ選手(ロシア)
今年の世界軽量級チャンピオン、エカテリーナ・コズロワ選手(ロシア)
今年の世界中量級決勝戦で永吉選手を苦しめた、イウリア・グリゴレワ(ロシア)
昨年の世界中量級チャンピオン、クセニア・ザソリナ選手(ロシア)
昨年の全日本女子準決勝で永吉選手を追い詰め、今年のオールアメリカンで優勝したロシアの最強女子、アナスタシア・カサノワ選手。
オールアメリカン大会入賞常連の、マリア・ヤスコ選手(ポーランド)
と、物すごいメンバーが出場した中での優勝です。
また、こんなメンバーの中、永吉選手と決勝を争ったのは、城西国分寺支部の佐藤七海選手です。
佐藤選手の戦いぶりもとても素晴らしかったです。
準々決勝戦、体格に勝る強豪ウリアナ選手を、華麗なステップを使いながら気迫のこもった攻撃で徐々に圧倒して行く様に、試合終盤から拍手が湧き上がり、判定で勝利が決まると、会場全員から物凄い拍手が送られました。
この佐藤選手と永吉選手との決勝も素晴らしかったです。
本戦、延長、再延長とお互いに一歩も譲らない展開。
昨年の無差別全日本でも2人は決勝を争い、その時には再延長で永吉選手が勝利しました。
しかし、その時よりも佐藤選手さらに攻撃力が増して、動きも全く止まりません。
再延長の中盤、佐藤選手の連打に一瞬持っていかれそうになった際、表情が変わり永吉選手が気合いを入れて前に出て、蹴りを入れ返しました。
あそこが勝負の山でした。
判定は、永吉選手、佐藤選手にともに1本。
全くの互角。
最後は試し割りでの勝負となりました。
実は、肘での試し割りは初めてだったとの事。
何度もフォームを確認する永吉選手。
気合い一閃。
見事に4枚の板を割り、会場から万雷の拍手。
佐藤選手も同じ4枚を申告。
静まる場内。
大きく振りかぶり肘を打ち下ろします。
鈍い音が場内に響いた後、会場から大きなため息が。
割れている板がありましたが、惜しくも成功ならず。
会場から再び嵐の様な拍手が2人に注がれました。
本当にドラマチックな、劇的な、極真の歴史に残る素晴らしい決勝戦でした。
世界大会まで指導に当たった真銅先生のブログにも書いてありますが、実は大会前、大きな怪我をして稽古もままならない状態でした。
代表合宿の時も、他の選手が追い込んでいる中、見ている時間が多く、稽古出来ないストレスや、焦りでメンタルを保つのでいっぱいいっぱいだったと思います。
普通に稽古できる様になったと聞いたのは11月に入ってからだったと思います。
そんな中全てを出し切って戦えたのも、代表合宿で永吉選手の様子を見て、パンチングミットを持っていただいたり、アドバイスを、していただいた、監督・コーチの皆さんのおかげです。
そして、常に永吉選手を支え指導してきた、真銅先生、小林龍太君の力です。
真銅先生は、自分と選手達の様子を話すときに、絶対にネガティブな言葉を使いませんでした。
常に会話の最後は「大丈夫です。絶対に行けます。」「全て順調です。任せて下さい。」という真銅先生の言葉でしめられました。
真銅先生も大事な時期の稽古で、永吉選手がまた怪我をしてしまったり、いろいろ不安を抱えていたことと思います。
本人には確認していませんが、言葉や発言も大切にしていたのだと思います。
(確認したら、「本当に素直に絶対に行けると思っていました。無理そうだったらそれも素直に「ヤバいです」と言っていたと思います。」と言うことでした。(笑))
また、永吉選手の稽古環境を考えて、永吉選手を真銅先生に任せた、金久保先生も素晴らしかったです。
常に永吉選手にとって何が1番良いのか、心の底から考えているのが金久保先生です。
身近な先輩として、永吉選手をはじめ、大澤選手、高木選手をフォローしてくれた小林龍太君。
自分も怪我で苦しんだからこそ、ときには明るく、ときには厳しく、永吉選手に精神的な面も含めて支えになっていました。
セコンドとして、こまごまとした面をサポートしていた山崎一央君、山崎乙乃さんも3日間本当にお疲れ様でした。
大学生になってからは、永吉さんの後方支援に回っていただいた、お父様お母様はさぞかしご心配が尽きなかったと思います。
本当におめでとうございます。
会場で永吉選手に沢山の声援を頂きました。
千葉中央支部の皆さんの、「美優」コールは試合中どれだけ永吉さんの力になった事でしょう。
感動しました。ありがとうございました。
応援していただきました、支部関係者の皆様、本当にありがとうございました。
特に、皆様が会場の外で待っていただいているのにすぐに伺えず申し訳ありませんでした。
実はインタビューが終わり、セコンドの皆さんと撮影が終わって、そちらに向かう途中でも、海外の支部長、道場生の皆さんから、次から次へと、なかば強引に??(笑)撮影を頼まれてしまい、なかなか前に進めずにいました。
途中、小林君や山崎君達に、「美優を囲んでいくぞ」とガードしてそちらに向かった次第です。
会場の外に着いたら、沢山の道場生の皆さんが待っていていただいて、本当に嬉しかったです。
3日間、選手達への沢山の応援、本当にありがとうございました。
心より御礼申し上げます。
最後に、
真銅先生、金久保先生、小林君、永吉さんの優勝本当におめでとう!
そして、永吉さん、優勝おめでとう!
感動をありがとう。
まだ、優勝した実感がないと言っていたけど、これからじわじわと湧いてきますよ。
まずは約束通り、みんなで美味い肉を食べに行きましょう(笑)
本当におめでとう^_^
■昭島道場真銅先生のブログです。是非読んで下さい。
https://ameblo.jp/kyokushin-akishima/entry-12548613224.html
男子世界大会に関しては、また書きたいと思います。