11月22日(金)〜24日(日)武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催された、
第12回全世界空手道選手権大会
2019全世界女子空手道選手権大会
が無事に終了しました。
男子の優勝は、上田幹雄選手
女子の優勝は、永吉美優選手
と共に日本代表が優勝。
男子は第8回大会で木山仁選手(現日本代表監督)が優勝して以来、16年ぶりの日本人選手の優勝。
女子は無差別の世界大会が開催されて以来、初めての快挙でした。
また、今大会はルール改定を行なって初めての世界大会でした。
ルール改定により
・間合いの詰まった硬直した場面が減り
・上段の蹴りに対する緊張感、
・転倒できない緊張感があり、
・見ていてわかりやすく、
スリルのある試合が続出しました。
①女子準々決勝戦。優勝候補のウリアナ・グレベンシコワ選手(ロシア)を佐藤七海選手が下した試合。
身長差20㎝、体重差14㎏。体格に劣る佐藤選手が本戦後半から徐々に圧倒しはじめた時の、観客のみなさんの驚きと大きな拍手。
今大会の名試合の一つです。
②先日のブログで書かせていただいた、永吉美優選手と佐藤七海選手のドラマティックな決勝戦。
この試合は、後世まで語り継がれる様なもの凄い試合でした。
③ブラジルのイカロ・ナシメント選手(ブラジル)は210㎝、140㎏!世界大会初出場でまだ茶帯。
大会2日目・3回戦で、前大会4位入賞者で優勝候補の1人、キリル・コチュネフ選手を技ありを含め圧倒して下した試合は会場に衝撃が走りました。
190㎝・87㎏のコチュネフ選手が、圧力に耐えるために、相手の胸に頭をつけて戦っていました。
誰がこの怪物を仕留めるんだ??と半ばあきらめに似た空気が会場に漂いました。
④イゴール・ザガイノフ選手(ロシア)の衝撃。
4回戦で第45回全日本チャンピオン安島喬平選手に後ろ蹴りで1本勝ち。
5回戦で第48回全日本チャンピオン鎌田翔平選手に上段回し蹴りで1本勝ち。
二試合連続で元全日本チャンピオンを一本勝ちで下した現実を、皆どう受け止めて良いのかわからない様な雰囲気でした。
⑤高橋佑汰選手とオレクサンダー・イエロメンコ選手の激闘。
大会準決勝第1試合。
この試合はスリルある一進一退の攻防が再延長まで続き、試し割り判定へ。
両者17枚と同数!
体重判定も規定の10㎏差が無く、最後の延長へ。
最後の延長に入る時の会場の盛り上がりはもの凄かったです。
⑥上田幹雄選手とオレクサンダー・イエロメンコ選手の激闘と上田幹雄選手の優勝。
決勝戦の戦いも全くの互角。突きのイエロメンコ選手と膝の上田選手といった様相で、延長二回まで激闘が続きました。
判定も引き分け。
試し割り判定で上田幹雄選手に勝利が告げられると、会場中から大きな拍手が、上田選手、イエロメンコ選手に注がれました。
16年ぶりの王座奪還。
テレビ解説をしていた木山仁監督の元に行き、「おめでとうございます!」と握手をした時にそんなつもりはなかったのに、涙ぐんでしまいました。
上田選手の胴上げ、監督の胴上げを見た時は感無量でした。
自分も長年、日本代表コーチをしてきましたので、コーチ陣の皆さんの苦労はわかります。
年に数回の長期の強化合宿。
定期的な強化稽古。
自分の道場運営、家庭を犠牲にして、いかに組織的に選手を強くしていくか、選手を育てていくかを考えなくてはなりません。
しかも、各支部から選手を預かる形になるので、不用意な怪我をさせてはいけません。
また、技術的なアドバイスも支部との違いがありすぎてもいけないのでその辺りも気を使います。
大会3日間は、本当に疲労困憊になります。
そんな監督・コーチの皆さんの力で成し遂げられた、男女ダブル優勝です。
日本代表の監督・コーチの皆さん、本当におめでとうございます。
そして、
本当にありがとうございました!
日本代表コーチ鈴木雄三支部長のYouTubeです。コーチの目線で大会を総括しています。
胴上げシーン。泣けてきます。本当に良かったです。
■大会結果
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2019/11/24/1124wore/
■大会レポート
http://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2019/11/26/12th-woc-r/
■テレビ放映
12月8日(日)12:00〜13:55 BSフジにて
大会の間、スタッフをしていただいた皆さん。
大会はスタッフの皆さんの力で成り立っています。
大会期間中は、毎朝誰よりも早く会場入りをして、選手、観客の皆さんが会場を出てから後片付け撤収作業を行います。
本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。
そして、大会中、当支部の選手達に大きな応援をいただきました。
道場生の皆様。
保護者の皆様。
応援をいただきました、全ての皆様に深く御礼申し上げます。
ありがとうございました!