日曜日に「大船渡復興イベント」がありました。
演武には狛江道場の子どもたちも応援出演してくれてとても盛り上がりました。
今回自分は試合直前ということで裏方に回っていましたが、会場に入りきれないお客さんからも「すごい」「かっこいい」とたくさんの声が上がっていて嬉しかったです。
元少年部の子がすっかり大人になって挨拶に来てくれたり、健康クラスの皆さんも応援しに来てくれたりと嬉しいことがたくさんありました。
実は当日、荷物を搬入しがてら会場の下見をしましたが、その時に炭火で焼いている「さんま」の匂いに胃袋をやられて演武が終わったら絶対に食べようと決めていました。
そして、演武の片付けまですべて終わった後、待望の「さんま」売り場の列に並びました。
目の前で焼かれているのですが、こだわりの職人が焼いていてなかなか焼きあがらない。
丹念に、丹念に裏返しながらじっくりと火を通していく。
思わず話しかけると「火加減がとても難しい」「強すぎても焦げるだけ、弱いと美味しく焼きあがらない」その目は厳しく「さんま」から目を離さず丁寧に教えてくれました。
さすが職人、そういうこだわりは大好きです。期待感が高まります。
すでに食べ終わった道場生が「先生、美味しかったですよ」と笑いながら親切に教えてくれる。「わかっているよそんなこと!こっちだって早く食べたいんだよ!!」と心の中で叫ぶ(笑)
それにしても待ち遠しい。目の前で美味しそうな匂いを上げるのをただただ見て待っているだけ、エサを目の前にして「待て!」と言われている犬の気持ちです。
列の横にあるステージでは吉田栄作さんが素晴らしい歌を熱唱しています。彼も被災地復興の思いからボランティアで今回のイベントに参加してくれたそうです。
しかし何年たっても彼はカッコいいですね。年を重ねてさらにカッコ良くなっています。ああいう人は雰囲気が違います。そこに居るだけで存在感がありますね。
ようやく焼きあがり、箸を焼き目に入れる。パリッとした感触から身のジューシーな脂があふれてくる。「うっ、んまい!」
大船渡で水揚げされた旬の「さんま」間違いない!
ワタの苦みもたまらない!ビールが進みます。
こんな美味しいものを食べられるのも大船渡の人達が想像を絶する状況下、頑張っているからこそですね。
そんな人たちが大船渡だけではなく被災された地域にはたくさんいると聞きます。
また、それを支援している人が日本全国はもとより世界中にいるそうです。
狛江道場のカメラマンの太田さんもその一人で被災地の動物の保護活動を精力的に行っています。
知っている人もいると思いますが、「のこされた動物たち」という本も活動資金のために出版されました。
道場でも販売しています。
そんな人たちから自分もたくさんの力を頂いていますし、自分も何か出来ればと思います。
本当に「頑張れ、大船渡!」「頑張れ、東北!」「頑張れ、日本!」皆、良くなってほしいです。