ホーム » せたひが通信 » ◆2008/12/09 関東大会

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佐藤絵里さん

関東大会は私にとって、憧れの大会でした。高校1年生のとき入門し、始めて間もない頃見に行った関東大会。そこで衝撃を受けた、関東大会のスケールと迫力。いつかそんな大会に出られるようになりたい。関東大会で勝てるようになりたい。長い間ずっと、そんな漠然とした憧れを持っていました。

また今回はもう1つ、特別な意味がありました。前回の関東大会の決勝で対戦し、負けた選手と、また決勝であたる組み合わせでした。負けてからどのような姿勢で練習を重ねてきたか、半年間の真価が問われる試合でした。

試合が始まるまでは、恐怖心しかありませんでした。同じ相手に二度、同じ負け方をしたらどうしよう。自分が前よりも、退化してしまっていたらどうしよう。なかなか自信が持てない私は、そんな弱い自分と必死に戦っていました。

半年間の気持ちをぶつけよう。とにかく気持ちで前に出よう。不安を打ち消すために、なんとかそう自分に言い聞かせて試合場に立ちました。

本戦では決着がつかず、延長戦になりました。途中何度も苦しくて諦めそうになりましたが、そのたびにセコンドの声が心に響きました。いつもたくさん迷惑をかけてしまっている、先輩たちの顔も浮かんできました。まわりの人たちからどれほどたくさんの力をもらったか分かりません。自分がどうやって戦ったのかほとんど記憶がありませんが、なんとか最後まで戦い切ることができました。

試合内容は到底満足できるものではないけれど、目標としてきた、雲の上だと思っていた選手にようやく近づけたこと。かつては憧れでしかなかった関東大会に、ようやく自分の名前を残せたこと。そして、いつもお世話になっている方たちに、勝つことで少しだけ恩返しができたこと。そのことが、とても嬉しいです。

「試合場に立つのは一人だけれど、戦っているのは一人ではない。」

人一倍不器用で、人一倍臆病な私ですが、たくさんの人の温かい励ましの言葉に背中を押されて、今まで諦めずに続けることができました。自分1人だったら最後まで戦うことはもちろん、試合場に立つことさえできなかったと思います。環境にも人にも、自分は本当に恵まれて幸せだと感じました。

田口先生もお話されていましたが、試合に出ていれば、勝つこともあれば負けることもあります。負けた悔しさは、何よりも強い原動力になります。私は、負けから多くのことを学び、自分の力に変えられるような強い人になりたいと思っています。

次の目標はまだ具体的に決めていませんが、昨日よりも今日、今日よりも明日の自分が少しでも成長していられるように、いつも上を向いていたいと思っています。

最後になりましたが、いつも絶え間ない優しさと励ましの言葉で私を支えてくれ、たくさんの力を与えてくれた先生、先輩、道場生の方々に心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。皆さまの存在なしでは、今の自分はありません。本当に、ありがとうございました!押忍!

追記。大きなカバンを背負って行くと、いつも快く練習に送り出してくださった職場の皆さま。ありがとうございました!!

佐藤絵里
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