昨日、川崎市体育館にて、神奈川県大会「武魂杯」が開催され、当支部から6人の選手が出場しました。
出場選手の中で、もっとも注目をされたのが、5年ぶりに復活した、三軒茶屋道場指導員の尾崎初段でした。
尾崎君は、2007年、第9回世界大会の日本代表選手選抜のウエイト制大会軽量級で3位に入賞した後、現役を引退してはいましたが、週1回の木曜の試合Aクラスには継続して出席し、時間があれば土曜日の選手稽古にも顔を出し、当支部のトップ選手達と一緒に激しい稽古を行っていました。
選手を引退しても、選手時代と変わらぬ稽古を積み重ねていた尾崎君に、冗談で、「現役復活するの?」と何度も聞いてしまうほど、彼の動きは変わらず鋭く、また、熟練の味が加味されて、ゆとりをもって相手の技を封じ、絶妙なタイミングで技を入れる組手は見事なものでした。
昨年末に、また試合に出てみようと思うと相談された時には、二つ返事で「頑張ってみろ」と許可を出しました。
5年ぶりの試合かつ、41歳という年齢もあり、見ている自分も緊張しましたが、尾崎君もかなり緊張していた様でした。また、試合3週間前くらいに肋骨を痛め、試合の週は残業続きで疲れが取れなくて、コンディション的にもベストとは程遠い状況でした。
昨日の試合は、若手選手の勢いにのまれそうになる場面があったり、顔面殴打を数回受け、すべての試合で苦戦を余儀なくされましたが、そこは、尾崎君の絶妙の間合いの操作と、的確な攻撃でなんとか優勝する事ができました。
今後の事(ウエイト制の出場)は、しばらく考えると言っていましたが、自分としては40を超えてチャンピオンに返り咲いた、ヘビー級のボクサー、ジョージ・フォアマンの様に、大阪府立体育館でチャンオンに返り咲く尾崎君を見てみたいです。
いずれにしても、5年ぶりの試合できっちり優勝した、尾崎君。見事でした。自分の事の様に嬉しかったです。おめでとうございます!
当支部の入賞者は以下の通りです。
ウエイト制選抜軽量級 優勝 尾崎亮(三軒茶屋)
一般女子ウエイト制重量級 準優勝 佐藤絵里(三軒茶屋)
壮年35歳以上 準優勝 須見学重(三軒茶屋)
一般新人戦 準優勝 田村猛(東大和)
入賞した選手のみなさん、おめでとうございます。
出場した選手のみなさん、お疲れさまでした。
また、今回も川崎まで沢山の方が応援に来てくれました。本当にありがとうございました。
最後に、大会を主催運営された、横浜川崎支部支部長 成田師範をはじめ、審判・スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
女子全日本チャンピオンと激闘を演じた佐藤選手は準優勝。
須見選手は下突きと膝蹴りが冴え決勝まで進出。
無事優勝し、ほっとした表情の尾崎選手。