第7回神奈川県空手道選手権大会　横浜カップ２０１５

第7回神奈川県空手道選手権大会　横浜カップ２０１５

2015年9月14日月曜日 |

作成者: 田口恭一

9月13日（日）横浜文化体育館にて、第7回神奈川県空手道選手権大会　横浜カップ２０１５　が開催されました。

せたひがからも沢山の選手が参加して、日ごろの成果を出してくれました。

自分はＢコートの主審を担当したので、全ての試合を見ることはできませんでしたが、なるべく皆さんの試合を見る様にしました。

嬉しい試合、悔しい試合、それぞれありましたが、その経験をこれからの稽古、普段の生活にプラスに活かしてもらえればと思います。

一般上級の金久保選手。昨年は準優勝だっただけに、今年は優勝を目指していましたが、準決勝ではまさかの後ろ回し蹴りの1本負け。相手を突きと下段で追いつめていただけに、悔しい敗戦でした。本人が一番悔しい思いをした事でしょう。今は体をしっかり休めて、次の戦いに備えて欲しいと思います。

一般の部に初出場した荒木君。本戦は荒木君の勢いがありやや優勢に試合を進めましたが、強豪岩花選手の下段が的確にヒットしており旗が2本上がるも引き分け。延長は、下段の印象が悪く、最後ラッシュで取り返しましたが僅差の判定で敗れました。ただ、強豪岩花選手に押し気味に試合を進め、今後を充分期待できる戦いでした。強い選手に揉まれ、試合経験を積めば、来年のウエイト制を狙える逸材です。是非、継続して稽古を続けて、頑張って欲しいと思います。

壮年35歳～39歳の部では、東大和の中城さんが、大きな体格を活かしたスケールの大きな組手で見事優勝。気合いの入った攻撃は見事でした。

壮年40歳～44歳（－75㎏）では祖師谷の川野さんが、非常に落ち着いた上手い組手で準優勝。また、一般選手として約10年前に選手稽古にも参加していた板倉君が久しぶりに試合に復活。見事な下突きと内股蹴りで3位入賞。（勝ち上がりがあまりに見事だったので、優勝したと思っていました。すみません。）

壮年45歳以上（－75㎏）では、三軒茶屋の宮地先生が55歳にて、十数年ぶりに試合復帰。初戦は相手との間合いを上手く操作し、延長で突きで見事技ありを奪い勝利。２戦目は、もともとの足の怪我を痛めてしまい試合途中で棄権となりましたが、宮地先生の復活はとても嬉しかったです。

壮年４５歳以上（＋７５㎏）では、祖師谷の石井さんが、前に前に出る迫力のある組手で優勝。おめでとうございます。

高校２・３年男子（＋６５㎏）に出場した宿谷君。土曜選手稽古にも参加し、着実に力はついています。試合では、体調が悪くなりつつも力強い戦いをしましたが、体調不良の印象で敗退。非常に良い攻撃で前に出ていただけに自分にとっても悔しい敗戦でした。勝ち負けを考えず、のびのびと戦えば自然と結果はついてきます。次の試合でのリベンジを期待します。

中学女子の狛江の二見さんは、決勝で前に前に出で来る相手に、上段の技でフェイントをかけたり、サイドに回ったり、非常に落ち着いた組手で良かったです。課題だった技の力強さも出てきました。型も組手も頑張っている二見さん。これからの活躍に期待しています。

中学２・３年男子（－５５㎏）では昭島の西山君が見事優勝。これまで非常にセンスのある動きで、期待していたのですが、なかなか結果が出ませんでした。本人も悔しい思いを沢山してきた事でしょう。あきらめずに頑張ってきた努力が今回見事花開きました。２０回試合に出場しての初めての優勝だそうです。本当におめでとう。

同じクラスに参加した、三軒茶屋の高田君。初戦の相手は決勝で西山君と戦った四谷道場の福田選手。本戦は互角。延長はほぼ互角でしたが、相手との攻撃力の差で惜しくも敗退。今回受験の為、これが最後の試合と決めていた高田君。負けはしましたが、絶対に勝ちたいという気持ちが見て取れて、良い試合でした。部活動を続けながらの継続した稽古は大変だったと思います。空手で学んだ事を勉強に活かしてください。

東大和の星野君は本当に惜しかった。前に前に出る組手はとてもよかったです。

祖師谷の瑛達君は積極的に攻めていただけに、上段前蹴りを貰ってしまったのは本当に勿体無かった。

東大和の鈴木君は、膝蹴りを活かした盤石な組手で見事優勝。

三軒茶屋の大坪君は、良い攻撃をしながらも、どうしても攻めきれない所が勿体無い。良い攻撃が当たった後にもう３発位技を出すだけで試合展開は変わると思います。稽古を積んで確実に実力は上がっています。あきらめないで頑張って行きましょう。

２年生の丸山君は、上段を蹴るセンスは見事でした。３位入賞おめでとうございます。今後の活躍に期待しています。

準優勝の勝君も、素早いステップと力強い攻撃で見事準優勝。

１年生の宮原君。初戦は審判をしていて見れませんでしたが、技ありを奪い良い試合だったとの報告。２回戦を楽しみにしていましたが、いつもと動きが違い、技を出さずに敗退。自分で蹴りを出して、痛くて動けなくなったそうです。非常に残念。次の試合を楽しみにしています。

試合は勝ったり負けたの繰り返しです。その中で、心身とも鍛え、成長していきましょう。

入賞した選手の皆さんは、試合は強い「のに」挨拶ができない、話が聞けないとかではなく、「さすが」入賞しただけあってしっかりしているね、と一目おかれる存在になって下さい。

そして、残念ながら敗退してしまった人も、今回優勝した西山君や、世界大会に出場する大澤君の様に、なかなか勝てない時期があっても、空手が好きで、あきらめないで稽古していれば、必ず結果が出る時がきます。今回の敗戦を研究し、次に活かして行きましょう。

選手の皆さんお疲れさまでした。

応援に来ていただいた、長嶺師範代をはじめ、道場生の皆さん。ありがとうございました。