今日の選手稽古の後にも話しましたが、少なくとも選手稽古に参加して、各カテゴリー地区大会以上の試合に出場する選手は優勝を目指しましょう。
支部を代表して試合に出場する。そんな気概を持ってほしいです。
ちょっと稽古して、時間ができたから参加してみよう。選手稽古に参加している人がそんな気持ちでは困ります。
選手稽古は、全日本大会で優勝を目指す志の高い人たちが集まり、高いレベルでしのぎを削る場です。
逆に言えば、本当に志が高ければ、今は実力がなくても参加して欲しいし、サポートもします。
その志の高さはどこでみるか?
それは、簡単です。稽古に毎回休まずに参加しているかどうか。すべての稽古を全力で取り組んでいるかどうかです。
基本的に自分は強制しません。
稽古を休んでもあまりうるさく言いません
なぜなら、結局自分に返って来るからです。
大会が終わったからと言って稽古を休む選手。大会が終わり、次のステップを見据えてすぐに稽古を始める選手。
ちょっと怪我をしたからと言って稽古を休む選手。怪我をしていても、できる事を黙々と前向きに行っている選手。
自分の得意な稽古は真剣に取り組むが、苦手な稽古、嫌いな稽古は手を抜き流す選手。どんな稽古も全力で前向きに真剣に取り組む選手。
ちょっとした差ですが、そのちょっとした差が結果として現れます。そして、その差は小さい様に見えて、なかなか打ち破る事の出来ない固いものでもあります。
これまで、強化委員として沢山の選手を見てきましたが、強い選手はまず、どんな稽古も手を抜きません。どんな状況でも、強くなる努力を怠りません。
第8回世界大会の木山選手。アバラを痛めて稽古に参加できなくても、黙々とスクワットを何時間も行っていた姿は忘れません。彼の足元には汗の水たまりができていました。 (この様子は第8回世界大会のDVDにも映っています)
日本の王座奪還は自分しかいないと決めていたからこそ、意識が高かったからこそ、木山選手は自然とそんな行動を取ったのでしょう。
自分が現役の頃、ある先輩が言った言葉。
「一番怖いのは、雨の日でも黙々と走っている●●の様な奴だ」
やはり、強くなる、優勝すると決めたからこその行動でしょう
第7回世界大会のチャンピオン、フランシスコ・フィリョ選手は、ブラジル全体が休みになるカーニバルの日も、自分の目標は世界チャンピオンだからと言って稽古をし、高熱を出しても道場に来て稽古をしようとしたそうです。
選手稽古は仲良し稽古ではありません。
その中で一番にならなければ、全国で一番になれません。
ロープを飛ぶのも、一番追い込む。
ミットでは誰よりも、威力のある蹴りを出す。
スパーリングは一番頭を使って、工夫して技術を磨く。
合同稽古後、誰よりもたくさん自主トレをする。
そんな意地の張り合いも大切です。
一番を目指すからこそ、自分をより高める事ができるのだと思います。
日本で一番高い山は知っているけど、二番目の山を知っている人は少ないですよね?
選手として試合に臨むなら、少なくとも当支部の選手稽古に参加するなら、常にどんな稽古、どんな試合でも一番を目指す。
そんな気持ちで稽古して欲しいと思います。
これから、常総カップ、極真祭、全日本大会と試合が続きます。
優勝を目指して一緒に稽古していきましょう。
選手の皆さんの活躍を期待しています。