11月22日(金)23日(土)24日(日)武蔵野の森総合スポーツプラザにて開催される、第12回全世界空手道選手権大会。
世界各地から選抜された強豪選手166名が一堂に会し、3日間にわたり、世界一を競い合う、直接打撃制の空手、最高峰の大会です。
この大会は空手を修行する道場生は勿論の事、空手を見た事のない人たちにも是非観戦して欲しい素晴らしい武道の大会です。
まだ観戦した事の無い方には、世界最高峰の武道の大会を是非体験してほしいと思います。
空手には、当たる寸前で止めて戦うルールと「直接打撃制」といって実際に当てるルールがあります。極真会館の試合は素手素足で実際に当てる「直接打撃制」で行われます。
お互いに極限まで鍛えた肉体で実際に突き蹴りを当てる戦いは、まさに迫力に満ち溢れています。
選手達は純粋にこの大会に向けて、ある人は仕事しながら、ある人は家庭を持ちながら、人生を賭けて毎日数時間に及ぶ、尋常ではない稽古を積んで来ています。
試合時間は予選は、本戦2分。延長2分。体重判定。再延長2分。の計6分。
たった6分の為に、全選手が1年間、毎日走り、バーベルを上げ、サンドバックを叩き、組手の稽古を黙々と重ねてくるのです。
ある意味、各選手の一年間の生き様が、初日の2分間に凝縮されていると言えるでしょう。
だからこそ、見ている我々にも、熱い感動をもたらします。
素手の拳、防具をつけない蹴りがお互いの肉体を打つ迫力ある音、激しい息遣い。そして、ヘッドガードも面も着けずに戦う選手たちの必死の表情が何故か心に響きます。
その激しい戦いの後、勝敗がついた後も、姿勢を正して互いに礼をし、しっかり両手で握手をしお互いの健闘を称える。
そこには、勝った者が派手にガッツポーズをし、敗者が地面を蹴って悔しがると言ったスポーツには無い、武道の凛とした空気感が試合場を覆い尽くします。
1999年開催、第7回世界大会でブラジルのフランシスコ・フィリオ選手が優勝。世界大会の王座が初めて海外に流出します。
(この決勝戦は名勝負として今でも語り継がれています。YouTubeなどにも出ています。)
その4年後、第8回全世界空手道選手権大会で、現日本代表監督である、木山仁選手が、ロシアの強豪、レチ・クレバノフ選手を準々決勝、ブラジルのエヴェルトン・テイシェイラ選手を準決勝、決勝では、ロシアのセルゲイ・プレカノフ選手を下し、見事優勝。
4年ぶりに、日本が世界の頂点に立ちました。
しかし、その後は、第9回世界大会はブラジルのエヴェルトン・テイシェイラ選手、第10回はロシアのタリエル・ニコラジビリ選手、第11回はブルガリアのザハリ・ダミヤノフ選手が優勝。
ある意味、各国が優勝し、極真空手の技術レベルが世界に広まったという結果になりましたが、日本にとっては苦難の時代が続いたとも言えます。
しかし、今大会は日本の優勝が大きく期待できます。
第11回世界大会以降開催された、世界の強豪選手も参戦する全日本大会で、鎌田翔平選手、高橋佑汰選手、上田幹雄選手が優勝。
第10回世界大会以降、安島喬平選手以外出来なかった全日本での優勝を第11回世界大会以降、日本選手が全て勝ち取っているのです。
この3名に、毎回優勝戦線に絡みながらも後一歩のところで優勝に届かずにいる、無冠の強豪荒田昇毅選手を加えた、4強が世界の強豪を迎えうちます。
そして、今年4月の全日本ウエイト制大会軽重量級で、強豪ロシア選手達を力でねじ伏せて優勝した、大澤佳心選手。
中量級ながら圧倒的な攻撃力で中量級を制した、加賀健弘選手。
また、星龍之介選手、山川竜馬選手、西村界人選手などの大型選手をはじめ、今大会の日本代表選手は個性豊かな強豪揃いです。
日本代表選手と海外の強豪選手のレベルの高い、熱い戦いが今から楽しみです。
日本VS海外勢。
先日開催されたラグビーのワールドカップや、サッカーのワールドカップ、野球のWBCの様に、今大会は自分が日本人だと実感する大会になる事でしょう。
今まで経験した事のない感動を受けること間違いありません。
今年は現日本代表監督、木山仁師範が優勝して以来の、日本人チャンピオンが生まれる可能性が高い大会です。
16年ぶりの木山監督や、日本代表選手の歓喜の胴上げを是非とも会場で!
極真空手の大会こそ、多くの方に見てもらいたいと思います。
極真空手の大会を観戦したことない皆さん。
是非会場に足を運び、日本選手の応援をよろしくお願いします!
■第12回全世界空手道選手権大会チケット情報
https://www.kyokushinkaikan.org/ja/news/2019/08/01/w12th/
■トーナメント表
https://bcp.kyokushinkaikan.jp/files/info/12thWorldTournament.pdf
■第12回全世界空手道選手権大会プロモーション動画